正常圧水頭症
正常圧水頭症とは?
高齢者の運動障害の原因となる疾患です。
数ヶ月かけて歩行が次第にできにくくなるのが特徴です。
失禁や認知症の症状を伴うことがあります。
原因は髄液の吸収障害にあります。髄液は脳室内の脈絡叢でつくられ、側脳室ー第三脳室ー中脳水道ー第4脳室をまわり、脳の表面や脊髄腔で吸収されます。
画像では、脳室の拡大、シルビウス裂の拡大で、脳の真ん中(帯状回)にはあまり隙間がないのが特徴です(DESH sign陽性)

髄液の流れる経路

詳しい診断はまず、入院して、髄液を30ccほど腰椎穿刺し採取、前後で運動昨日や判断力が向上するかみます。
治療は、全身麻酔でLPシャントを挿入します。
吸収されない髄液をチューブを通し、腹腔で吸収するようにします。

歩行障害が出始めてなるべく早く気付くことが重要です。1年以上経過すると筋力低下がすすみシャント手術をしても効果が得られにくくなります。
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