通常5つの椎体骨間にはクッションの役目をしている椎間板という軟骨の一種があります。内部は比較的柔らかく、外側は強固な線維輪に覆われています。しかしこの線維が傷んで弱くなり、何らかの外力で内部の柔らかい部分が外に膨らむとヘルニアとなります。後方に膨らむと近接する神経に圧迫力が加わり、腰痛や下肢の疼痛、下肢のしびれが生じます。比較的急に発症し、診断はその経過や神経学的所見からなされますが、腰椎MRIを行うとその診断は容易となります。急性期には安静が治療の主たる方法となり、痛みを押さえるために鎮痛剤や筋肉が柔らかくなる筋肉弛緩剤を服用するのも良いでしょう。安静や内服薬で症状が軽快しない場合には、リハビリテーション(牽引や温熱療法など)や硬膜外注射、神経根ブロックといった方法で2〜3ヶ月経過を見た後、どうしても症状の軽減が得られない場合には最終的に手術療法の適応となります。しかしヘルニアがあまりにも大きい場合には早期の手術をお勧めする場合があります。当院では主に顕微鏡視下にヘルニアを摘出する方法を行っています。手術創も4cmと小さく、術後の創部痛も少なく、術後2日目から歩行可能です。手術後4〜7日で退院となります。



