医療法人医誠会 医誠会病院脳神経外科・脊椎脊髄外科

脳卒中にならないために

脳卒中になりやすいのは

  • 高血圧だが未治療
  • 喫煙する
  • 近親者に脳卒中になった人がいる
  • コレステロール値が高いのを放置している
  • 運動不足・ストレス(管理職になると増える)
  • 糖尿病(血糖値が高い)

喫煙や多量の飲酒は脳卒中を増加させます。高血圧も脳卒中を引き起こしやすくします。
日ごろご心配な方は脳ドック(人間ドックSOPHIA)も施行していますのでぜひご相談ください。

又セカンドオピニオンも受付しています。エビデンス※に基づいた説明を致します。
セカンドオピニオン外来

※エビデンス・・根拠。ここでは明確な根拠に基づいた医療を指します。

脳卒中を予防する治療

未破裂脳動脈瘤

くも膜下出血の原因になります。大きさ5mm以下で年0.7%の破裂率。5~10mmで2~3%。10mm以上で年3%以上の破裂率があります。

手術しなくても比較的安全か、または多少の危険性があっても手術すべきかは専門的な判断が必要です。セカンドオピニオンなども受け付けます。

7mm以上あり破裂しやすい動脈瘤については予防的治療を推奨します。
難治性脳動脈瘤、ステントを用いた治療を行なっています。
おおきくなればなるほど破裂リスクもあがりますが、手術の難易度もあがります。

大きさと破裂の危険性の関係 UCAS Jより

未破裂脳動脈瘤3~4mm3~4mm 未破裂脳動脈瘤3~4mm5~6mm 未破裂脳動脈瘤3~4mm7~9mm 未破裂脳動脈瘤3~4mm10~24mm 未破裂脳動脈瘤3~4mm≧25mm
ハザード比:
1
×1.13 ×3.35 ×9.09 ×76.26
破裂率:
0.36%
0.50% 1.69% 4.37% 33.40%

難治性動脈瘤のステント併用コイル塞栓に取り組んでいます。

未破裂動脈瘤でのステント併用治療施行症例

眩暈精査で発見された大型動脈瘤治療前の血管撮影

眩暈精査で発見された大型動脈瘤。
動脈瘤の最大径11mm、瘤頚部の最長径4.4mm。

治療開始時の様子

脳動脈瘤内部にコイルを充填する為のカテーテルを留置されており、動脈瘤頚部をカバーするように血管内部にステントが留置されている(左図)。動脈瘤にはくびれがないものの、ステントがあることより血管側にコイルが脱落することなく、コイルが瘤に充填されている。

治療開始時の様子

治療終了時の血管撮影

動脈瘤に充填されたコイル(左図の緑色部分)、血管閉塞することなく動脈瘤は完全に閉塞している。

治療終了時の血管撮影

クモ膜下出血を呈した破裂動脈瘤でのステント併用治療施行症例

治療前の血管撮影治療前の血管撮影

クモ膜下出血を呈して発見された大型動脈瘤。
動脈瘤の最大径11mm、瘤頚部の最長径5.9mm。

治療開始時の様子治療開始時の様子

脳動脈瘤内部にコイルを充填しているが、動脈瘤頚部に留置されたステント(この画像ではステント両端の一部のみ見える)があることで、血管側にコイルが脱落しない。

治療終了時の血管撮影

動脈瘤に充填されたコイル(下図の緑色部分)が、血管閉塞することなく動脈瘤を完全に閉塞している。この治療により再破裂が防止され、クモ膜下出血発症の19日後の早期に後遺症なく自宅退院できている。

治療終了時の血管撮影

脳梗塞の予防 内頚動脈狭窄症(CAS)

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