当院では脳神経外科が脊椎・脊髄外科の診療を担当しています。
現在でも腰痛や頸部痛の方は整形外科を受診しようと来院されることが多いようです。近隣の開業医の先生も整形外科あてに紹介されることもまれではありません。たしかに日本では以前から整形外科が脊椎外科の分野では主導的役割を担ってきました。しかし病変が脊髄(背骨の中に囲まれている神経の束)に及んでいる場合にはたいていの場合その部分の手術には脳神経外科医が関与していました。
また症状が腰痛や頸部痛だけではなく、手足のしびれや動きにくさを伴っている場合にはどうでしょう。脳(中枢神経)を含めて、脊髄やそこから枝分かれする末梢神経までを総合的に診ることができる脳神経外科での診療が必要になります。そして手術に関しては、われわれ脳神経外科医は常に手術用顕微鏡を使用し繊細な手術を行っており、それを脊椎・脊髄外科に応用することはとても有用なことだと考えています。
しかしわれわれが不得意な分野もあります。たとえば脊椎骨自体の病変(脊椎炎など)や骨のずれ(すべり症)や骨の並び方の異常(側彎症)などです。症状の原因がこれらの疾患と判明した場合には、すぐに信頼できる施設に紹介させていただくようにしています。



